続 ONE(Ocean Network Express)のコンテナ船をプラモデルで作る(或いはONE・テレワーク進水 そしてピグマックスでインターモーダルになった話)

テレワーク中である。

新型コロナ感染予防のため、4月末からだ。
僕の勤務先は外食産業の調理機器を扱うしがない中小企業のため、暇になって給料激減はおろか、倒産でもして路頭に迷うのではないかとビビっていたが、営業自粛中に店の厨房を刷新したいとのオーダーやテイクアウトに業態をチェンジするための相談などが結構舞い込んだ。転んでもただでは起きねぇという野心的なお客様に助けて頂いて意外と忙しい。本当に有難いことである。

とはいえ、テレワークは待ち時間が多く(指示待ちサラリーマンです)、通勤時間も無くなり、自由になる時間は増えた。

疼くの、身体が・・・

プラモデルを・・・プラモデルをつくりたいわ・・・




ここ最近、1年ほど前にとりあえず完成させたONEコンテナ船のプラモデルのエントリーに対するコメントを数件頂戴した。
どこかでこの辺境のウェブサイト「自分流行マガジン」が紹介されたのかもしれない。

さて、このONEコンテナ船、完成させたのはよいが、コンテナの塗装が面倒で放置していた。
ご覧のとおり20フィートコンテナ換算で1万個ちかいコンテナが船上には載っており、これを様々な色で塗装しなければならない。考えただけでうんざりだ。
山のようなコンテナを組んだ時にも死線を彷徨うほどの苦渋を味わっているんだよ、こっちはよぉ。

しかし、先のエントリーに頂戴したコメントに対して自身が放った返信

「このまま塗らずに人生を終えてしまいそうな気がしますよ 気がしますよ がしますよ しますよ ますよ・・・・(リフレイン)」

自ら発したこの言葉に私は恐怖したのだ。
インターモーダルを完結させずに大地に溶けていく・・・そんなの勘弁なんだぜ!!
先のエントリーで「塗らずにプラスチック丸出しでもコンテナの無機質な感じが出てていいじゃん」的なことを書いたが、あれは嘘だ!!




というわけで、テレワークの合間にコンテナを塗るの巻である。
そう、仕事のちょっとした空き時間や休憩時間に気分転換がてらコンテナを塗れないか考えたのだ。以前のコンテナ組み立て修行(苦行)も映画視聴の合間にちょいちょい作業する「ながら作業」でギリギリ乗り切った経験からだ。
しかし、ハイ塗料かきまぜてぇ~、お次に万年皿にとってぇ~、いい塩梅に希釈してぇ~、おもむろに筆を取り出してぇ~・・・と、こんなこと仕事の合間に出来るワケがねぇ。
そう、マジックペンみたいのでちょいちょい塗れないか?しかし、ガンダムマーカーは色のラインナップと隠ぺい力がイマイチだ・・・
ところが、最近サクラクレパス製のピグマックスなるすごいマーカーの存在をネットの海で知った。
水性でありながら、「ガラス・プラスチック・金属・木にも書ける」とあるし、隠ぺい力もそこそこらしい。そして、なんといってもコンテナっぽい色が揃っているのだ。

これならジョブの合間にさっと取り出してコンテナに着色。美人秘書が書類を持ってきたので、さっとしまって書類に目を通しているフリして秘書に熱い眼差しを送る・・・なんて、セクシー(セクハラ)・クール・サラリーマン・モデラーになれると確信(妄想 つーかテレワークだし、そもそもヒラだから秘書いないし)。

鼻息荒くamazonでポチリ、今に至る。

能書きはもういいだろう。

見てくれ!!俺の真性ONEを・・・!!!

見てくれ!!!俺のインターモーダルを!!!!

いやこれは、誰がどう見てもインターモーダルだろう??

あの日見たONEコンテナ船じゃん!!そして、あの日見たONEコンテナ船の船名を僕達はまだ知らない。
そうなの。そもそもコイツに船名なんて無いの。ONEコンテナ船のキャラクターモデルなんだから。
でもそれじゃ寂しいからな、【ONE・テレワーク】と名付けよう。
資料的価値は皆無なので、雰囲気だけ楽しんで下さい。

しかし、なんというか・・・コンテナ塗装前は「ONEのコンテナ船じゃんっ!!!」というインパクトがあったが、コンテナ塗装後は「おっ!コンテナ船。ん?しかもONEじゃん!!」って感じになったような気がしなくもない。ONEとしてのインパクト減を感じるのは僕だけでしょうか・・・いや、コイツは贅沢な悩みかもしれない。
ちなみに作業は1週間ほどで完了。純粋な延べ作業時間は・・・カウントしていないが、恐らく3~4時間ぐらいだろう。
(平均10分/コンテナ1ユニット作業所要時間 × 23ユニット)


ちょっとピグマックスについて触れておきたい。
脱脂したプラスチックに直接塗ってみたのだが、一瞬塗料がはじかれるような素振りをみせつつ、更に勇気をもってペン先を進めるとスッとプラスチック地に馴染むという不思議な塗り味をみせる。
塗料のノリは色によって違いがあり、グレー地のプラスチックに塗ったところでは最も茶色が塗りやすく、黄色が最も塗りにくい(隠ぺい力が低い)という結果になった。

多少の難はあるが、気が向いた時にサッと取り出して作業が出来るのは全く狙い通りだ。そう、テレワークの合間にちょいちょい塗るという作業にはもってこいなのだ。更にコンテナっぽい色が揃っており、コンテナ塗装にこれ以上向いている用品はちょっと無いと断言できる。
面倒な後片付けも、きついシンナー臭も無い。本当に気軽に取り組める。
この気軽さ、軽やかさはこれからのプラモデル製作が目指すひとつの方向性かもしれない。

プラモデル自体の組み立て易さ、精密度は年々向上しているが、塗装作業に関しては相変わらず熟練の技と経験に頼る部分が多い。
いや、自分が知らないだけでピグマックスを凌駕する革命的な塗装用品が既に世に出回っているのかもしれない。

あと、コンテナの色のチョイスにも触れたい。
案外本物のコンテナ船は地味な色のコンテナで構成されていることが多いが、模型映えとONEカラーのビビットさとを考慮してやや華やかな感じに構成してみた。

基本的にはそれっぽい色で自由に塗ればいいのだが、「自由」とはなかなか難しいもんで、華やかに振りすぎると嘘っぽさが増したり、気を抜くと塗りやすい茶色ばかりを塗っていたりとなかなか上手くいかぬ。
しかし、これがテレワークの合間にちょいちょい塗ると、仕事に戻っている間に感覚がリセットされるのか、再び塗装作業に戻ってみると、客観的な視点でいい感じに塗ることが出来る・・・出来たような気がする。

最後に重大なことをお伝えする。貴方の人生の貴重な時間の損失を抑えるかもしれない重要な話だ。

実はコンテナの見えないところは全く塗っていない。いやそれどころか、見えづらいところすらも全く塗っていないのだ。
だが、全く問題ない。カメラアングルで巧みに誤魔化しているのではなく、実物においても全く支障無い。これまでご覧いただいた画像で全く気にならなかったのがその証拠である。
唯一、側面までキッチリ塗ったのは船首と船尾の各1ユニット、船橋(地名じゃない)を挟む2ユニットの計4箇所だ。

そう、これで完成である。1年ちょっとに亘ったインターモーダルを探求する旅はついに天竺に到達した。
それが例えお釈迦様の掌の上の出来事だったとしても、僕が完成だと宣言すれば、完成なんだ。

さぁ!君たちもピグマックスで僕と一緒にインターモーダルしようぜ!!

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