お前を80’sに育てた覚えはねぇ

2017年12月

『スターウォーズEP8 最後のジェダイ 』が公開されて世間を賑わす中、8歳になる愚息がサンタクロースにリクエストしたのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシーン・デロリアンのミニカーであった。
潔く、完璧に、世相は無視である。

1980年代
思春期の多感な時期を過ごした僕のベースはここにある。
そんな僕の8歳になる長男も悲しいことに80’sに首までどっぷりだ。
『スターウォーズ』やら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』等の映画がお気に入り。
まぁ、『スターウォーズ』は現役だから仕方ないとして、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』好きってどうなのよ・・・学校でうまくやっているか心配である・・・

話を戻そう。
クリスマス・イブの夜、長男のもとに届いたのがコレ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』バージョンの空も飛べるデロリアンである。スケールは1/24だ。
長男はざっくり「デロリアン」とリクエストしたのに、劇中で数バリエーションある中で、最も子供に人気があるであろう、生ごみを燃料とし、空も飛べるPART2バージョンをチョイスしてきたあたり、サンタさんGJ!!である。
大切なところだから、もう一度言おう。サンタさんGJ!!

長男はすっかりこのミニカーを気に入ったようだが・・・僕には少々気になるところがある。
おもちゃなのだから、細かいディティールの違いには目をつぶるとして・・・
まずナンバープレート。『OUT A TIME』はないだろー
PART2ではここがバーコードになっており、いかにも「未来から来た感」がムンムンだったのに、全く押さえていない。
そして、ダッシュボード上には金色に輝くクラシカルな目覚まし時計が鎮座すべきなのに、これも完全無視ときた。

しかし・・・だ。
少々の欠点はあるが、このミニカー、雰囲気は悪くない。
全体的に特徴をよく捉えており、ドアの開閉や車輪の折り畳みギミックも良くできている。ダイキャスト製でズシっとくる重さと触れたときにヒンヤリ冷たいのもいい。何よりもミニカーとしての愛らしさを湛えていると思う。
これを製造したのは香港に本社をおくWELLYというミニカーメーカーらしい。メーカーウェブサイトのURLがwww.wellydiecast.com/であり、「diecast」と入るあたり、相当にダイキャスト製品に自信があるんだろうね。ボディサイドに走るケーブルもダイキャスト製でボディと一体成型なんだぜ!

そして塗装のはみ出しや、ディティールの甘さも含めてなんとなく80’sの空気に満ちている・・・そう、このミニカー自体が1980年代からタイムスリップしてきたかのようなのだ。
正確で精巧なだけでは愛のあるミニカーは生まれない。コイツは意外な掘り出しモノである。

最後にもう一度言おう。サンタさんGJ!!



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