タミヤ模型、ミニクーパーの生産やめるってよ その1

いつも僕の傍で優しく微笑んでいてくれた君は、もういない。

陳腐でつまらない導入文だと思うだろうが、まさにこのように表現することしか出来ない事件が起こったのだ。

最高に最強に今更の話で恐縮なのだが、あのタミヤ模型の傑作、1/24スケール ミニクーパーが生産中止だそうである。
このニュースがリリースされたのは、これを書いている約2年前の2016年初頭。

ここ最近、「買っただけで組んでいないプラモデルたちを成仏させねば!!」という運動の一環で、20年来の在庫となっていたタミヤ製モーリス仕様のミニクーパーを製作中にネットで情報収集していて知ったのだ。

もう少し正確に記そう。
タミヤ模型が生産していたミニクーパーシリーズ(ラジコン等も含む)が全て生産中止だ。
同じ時期にBMW系の製品も生産中止になっていることから、ミニのブランドを擁するBMW社とのライセンス契約が消滅したことが原因だと想像される。

物心ついた頃から町の模型屋さんの片隅にいつも埃を被って置いてあり、いつでも買うことができた・・・
素っ気なく接していても、いつも静かに傍にいてくれる・・・僕にとって、タミヤ製1/24ミニクーパーとは、そんなプラモデルであった。

そして、僕の中では一番たくさん組み立てた車のプラモデルかもしれない。だからヒトコト言わせてほしい。
タミヤの1/24ミニクーパーを初めて買ったのは今(2018年)から30年ほど前、1988年前後の時。マクラーレン・ホンダが席巻した時期だから記憶が鮮明なのだ。
その頃から、進行方向右側リアのクォーターウィンドーに金型の傷と思しき筋がある。こいつはコンパウンドでいくら擦っても完全には消えない。
(コメント欄で教えていただいたのですが、この傷、「ウェルド」というらしいです。流れ込んだ樹脂が合わさった部分に傷に似た線として残ってしまうそうな・・・どうりでコンパウンドじゃ消せないわけだ。ついでに告白すると左リアのリアのクォーターウィンドーも同様の傷が・・・グダグダですな、このエントリー)


清楚で華奢で可愛らしい少女のようなプラモデルの唯一の欠点。これが最高に気に入らなかった。自身のこの細かさ、神経質さがこれまで多くの女性に嫌われてきた原因なのは百も承知・・・いや、話が逸れた。

いまや、その傷すら愛おしいんだ。全て、愛している。
もう一度、君の美しい手に触れたいよ・・・(定価で買いたい)

↓すげー値段です。町かヤフオクで探したほうがいいですよ。



2件のコメント

  1. 私の作りかけのMINIのサイドウィンドウのリアにも、傷みたいな線があります。でも、これ多分ウェルドと呼ばれる樹脂成形の不具合です。サイドウィンドウにはゲートが二つあって、そこから流れ込んだ樹脂が合わさった部分に傷に似た線として残ってしまう。ふろんとやリアウィンドウはゲート一つなのでウェルドはありません。
    ボディはゲート四つなので、ウェルドがあちこちにあります。

    1. moonymanさん
      コメントありがとうございます。
      すっかり返信が遅れたのは私がこのブログのシステムに慣れておらず、コメントに気付いていなかったからです。申し訳ありません。
      ご教示ありがとうございます。確かにそのような理屈で付いた傷ではコンパウンドで消えないわけです。ボディも良く見ると確かに・・・
      とはいえ、窓のウェルドは組み上げてしまうと意外と気付かないもんですね。

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